がん予防 8ケ条 + 特殊勧告 2ケ条 改訂

 勧告については、要約の本文を読んでいただく、それが基本です。なぜその勧告が出されたか、その理由を知る、また勧告について、実行上の説明や、いろいろの注意を読む必要があります。その前提のもとに、ここでは、読者の便宜のために、あえて勧告を列挙してみます。繰り返しますが、要約の本文を読んで頂くのが基本です。

 勧告には 政策を決定する人々に対する勧告と、個々人に対する勧告があります。ここでは、個々人に対する勧告のみを記します。いくらか私の説明も加えました。なお下の勧告の順番は、重要性による順番ではありません。

 

1 標準体重を守る。体重(Kgで表す)を 身長(mで表す)で2回割る、肥満の程度が

 求められる。これをBMIと言います。その値を、25以下にとどめる。 例:身長165cm、体重68kgなら、68÷1.65÷1.65=24.98

2 適度の(強すぎない)身体活動を維持する。毎日30分以上の適度の運動(散歩な

 ど)をする 。 慣れれば、もっと強い運動を加える

3 肥満を避けるため、エネルギー密度の高い食品を食べない(例えばポテトチップ

 ス、ショートケーキ)。糖分の多い飲み物を避ける(例えば自動販売機で買う飲

 料、お茶は別だが、一本で120キロカロリーなど、ご飯軽く一杯分)、ファースト

 フードを食べない。 なお肥満者は、世界的に年々急激に増加中

4 食事は、動物性を主体とせず、植物性を主体にした食事とする。毎日400g以上

 の、野菜や果物を食べる。穀類は精製度を落として食べる(例えば白米ではなく胚

 芽米)

5 肉の摂取量を制限する、加工肉は避ける

6 酒類は適量にとどめる、男性なら、平均で日に1合ぐらい(日本酒で示した時の

  量)

7 塩分の摂取を減らす、日に6g以下に減らす(日本人は、現在平均10g摂取なの

  で、約半分に減らす)

8 サプリメントはとらない(サプリが、がんを予防する証拠はない)

 

 注 がん以外で、サプリメントの広告が多いが、効果があるというエビデンス(充分な証拠)があるか注意が必要。証拠が不十分との意見が多い